PS4読み込み速度改善!内蔵HDDのSDD交換方法

今回はプレステ4でもっと快適にゲームをするために、PS4の内蔵HDDを読み込み速度の早いSSHD / SSD に交換する方法を紹介します。
PS4は内蔵 / 外付けHDDにインストールして遊ぶゲームも多いですが、純正のHDDのままでは長めのロード時間が度々発生し、快適にゲームをプレイすることが出来ません。私が長年プレイしているネトゲの「FF14」もプレステの内蔵HDDにゲームをインストールして遊ぶタイプのゲームですが、PS4(HDD内蔵)でやっているとエリア移動などがとにかく遅く、ゲームのプレイ体験が非常に悪くなってしまいます。
そんなPS4のゲームのサクサク感を向上させる方法が、このPS4の内蔵HDDをSSDに交換する方法です。PS4で遊んでいて、ゲームの快適さを向上させたい時はぜひ参考にどうぞ。

PS4のHDDをSSDに交換するためには以下のものが必要となるので準備しましょう。
- USBフラッシュメモリ
- 交換したHDDにPS4用のOSをインストールするために必要になるUSBメモリ。OS容量は500MBちょっとなので、容量は1GBあれば十分です。
- 交換用SSD
- プレイステーション4の本体に入れる交換用SSD。コスパ的に1TBのものを用意するのがおすすめです。
- PC / Mac
- OSインストール用のUSBフラッシュメモリを作成するために必要です。
- バックアップ用のUSBストレージ
- 現在利用しているPS4のデータをバックアップするためにはUSB接続のストレージも必要です。SSD交換後に初期状態からPS4を使用したい場合は必要ありません。
- プラスドライバ(2.0mm前後)
- ハードディスク交換の際に本体分解で必要となります。なおPS4のハードディスクは、プラスドライバー1本で交換可能で、特殊ドライバーは不要です。

USBフラッシュメモリはPS4のOSインストールに必要となります。PS4のOSは500MB程度なので1GB以上の容量があれば十分ですが、あまりにも古いものやロースペックのものになると上手くPS4側で認識できない場合もあるので注意しましょう。
ちなみに私がおすすめするフラッシュメモリは以下のような信頼の高いメーカーのものになりますので参考にしてください。



なお、PS4に対応したフラッシュメモリのフォーマット形式は「FAT32」もしくは「exFAT」となりますが、FAT32形式は32GBまでの容量にしか対応していないので「exFAT」形式のほうが望ましいです。
USBメモリのフォーマット方法は、MACの場合は、「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」、Windowsの場合は「ファイルエクスプローラー」でPCを選択後、USBメモリを選んで右クリック>「フォーマット」でフォーマットすることが出来ます。

交換用SSDについては、以前は1TBの容量のものを購入しようと思うとそれなりの値段がしていましたが、現在は1TBなら10,000円前後で購入できるので以下のようなSSDがおすすめです。



なお交換用SSDは購入したまま使用して問題無いですが、一応フォーマット形式は「exFAT」(64GB以上)となります。なおWindows標準の「NTFS」形式フォーマットは非対応になりますので注意してください。

PlayStation 4 システムソフトウェア(OS)をUSBメモリに入れるために、Windows、もしくはMacのパソコンも必要となります。USBメモリを接続できるものであればデスクトップ、ノートPCのどちらでも構いません。
現在のPS4の状態を保存するためには、バックアップ用のUSB接続のストレージ機器(外付けHDD / USBメモリなど)も必要となってきます。ストレージ機器にどのぐらいの容量が必要かは環境によって異なりますが、例えば私の場合、FF14のゲームデータをまるごと新しいSSDに移し替えるために約50GB程度の容量が必要でした。もしもできるだけ少ない容量でデータの移し替えをしたい場合は、既存のPS4内の不要なゲームのデモ版などは消去しておくとだいぶ容量が少なくて済みます。
なお、バックアップする容量があまり多くなければ、バックアップ用USBストレージはOSインストールに利用する「USBフラッシュメモリ」を併用することも可能です。その場合はUSBメモリの容量は128GBぐらいのもの(市場価格2,000円前後)を用意しておくと安心です。



最後に、プレステのHDDを取り出して付け替えるのにプラスドライバーも必要です。HDDのトレイを固定しているプラスネジはそんなに小さくないですが、HDDとトレイを繋いでいるプラスネジの溝は少し小さめなので、精密ドライバーの一番大きめぐらい(2.0mm程度)のプラスドライバーがあれば使いやすいです。

PS4のHDD交換に必要なものが全て揃ったところで、いよいよ、実際にプレステ4のハードディスク交換作業を行っていきたいと思います。ハードディスク交換の手順の流れは以下のようになります。
実際に順番に作業を進めていきましょう。

まずはプレステ4のバックアップ作業。PS4のバックアップの方法は、PS4の電源を付けて、バックアップ用のUSBストレージを本体に接続。その後、プレイステーションネットワークのホーム画面の各種メニューから「設定」を選択し、以下の手順でバックアップ作業を進めていきます。

設定項目の「システム」を選択。

システム項目の「バックアップ / 復元」を選択。

「PS4をバックアップする」を選択。

保存先のUSBストレージ機器を選択。

バックアップする内容を選択。

「バックアップをする」を選択して決定。

バックアップ作業が終わるまで待つ。この作業が終わればバックアップ作業は完了です。

続いての作業はPS4のOSインストール用のUSBメモリを以下の手順で作成します。

PS4システムソフトウェアダウンロードサイトにPC(Windows / Mac)でアクセス。

PS4アップデートファイル(PS4UPDATE.PUP)をダウンロード。

USBメモリのルートディレクトリに「PS4」(すべて大文字)というフォルダを作成し、その中にさらに「UPDATE」(すべて大文字)というフォルダを作成。そのUPDATEという名前のフォルダの中に、ダウンロードしたシステムソフトウェア「PS4UPDATE.PUP」をそのままコピー。
これでOSインストール用のUSBメモリの準備はOKです。

いよいよプレステ4本体の内蔵HDDを交換する作業に入ります。分解する前に、PS4の本体からは全てのコード類は抜いておいてください。なお、PS4は初期タイプ、2017年以降のスリムタイプがありますが、HDD交換方法はそれぞれ異なるので、2つのタイプ両方のHDD交換手順を以下に紹介しておきます。

まずは2013年~2015年まで発売されていたPS4初期型(CUH-1000 / CUH-1100 / CUH-1200)のHDD交換方法から。プレステ4の中を開けてHDDを入れ替えるので、かなり難しいのではと思ってしまいますが、実はこのPS4シリーズはハードディスクを簡単に交換できるように設計されています。以下の手順に沿って分解&HDD交換をしてください。

PS4本体の光沢のある方のプレートを外側にスライドさせて本体と分離。

そのままプレートを外して内側を開きます。するとすぐに内蔵HDDが格納されている部分がむき出しになります。

内蔵HDDはプラスネジ1本で固定サれているので、プラスドライバーでネジを外します。

プレートの飛び出ている箇所を引いてHDDをトレイごと引き出します。

トレイに付いているプラスネジを4箇所外してHDDとトレイを分離。どの向きにHDDが固定されていたかちゃんと覚えておいて、HDDをトレイから外します。
あとは交換用SSDをトレイにプラスネジ4つで固定(向きに注意)し、HDD取り外しまでの手順を逆に進んでいけばHDDの取り付けは完了です。

続いて現行モデルとして発売されているPS4スリムタイプ(CUH-2000 / CUH-2100 / CUH-2200)のHDD交換方法。こちらのモデルのHDD交換方法も、初期型PS4同様、非常に簡単です。以下の方法でHDD交換してください。

PS4を裏返し内蔵ハードディスクのカバーを開きます。ネジなどは無いのでペリッと開いて(1)スライドさせる(2)だけで外れます。

カバーの取り外しはこれで完了。カバーを外すと飛び出てくるリボンはHDDを引き出す持ち手ですが、このままではHDDは取り出せないので次に進みます。

外れたカバーの内側にあるプラスネジをプラスドライバーで外します。HDDを留めているネジはこれだけ。

リボンを引っ張ってHDDをトレイごと引き出します。

トレイに付いているプラスネジを4箇所外してHDDとトレイを分離します。そして交換用SSDを同じように取付けて、あとはここまでの行程を逆に行えばSSD交換作業は完了となります。

無事、PS4のハードディスク交換が終わったら、PS4のシステムOS復元を行います。SSD交換したPS4の電源コードを差して(電源はまだ入れない)、モニターとPS4を接続したら以下の手順でOSを再インストールします。

OSインストール用のUSBメモリをPS4本体に差し込みます。

電源ボタンを長押しして「ピッ」という音が2回聞こえたら、電源ボタンから指を離します。

画面の指示に従ってDUALSHOCK4(コントローラー)をUSBでPS4本体と接続し、コントローラー中央のPSボタンを押します。

セーフモードでPS4が起動するので、メニューから「PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」を選択。

システムソフトウェアの入ったUSBメモリがPS4本体に挿入されているのを確認して「OK」を選択します。

初期化とインストールの最終確認が出るので「OK」を選択してPS4を初期化します。

プレステ4のOSのインストールとアップデートが始まるので、作業が終わるまでひたすら待ちます。

OSがインストールされるとPS4は自動的に再起動され上のよう画面になるので、画面の指示通りにコントローラーとPS4本体をUSBに繋いでいるのを確認して、コントローラーのPSボタンを押します。

ここからはPS4のセットアップが始まる。時刻合わせやインターネット接続、スリープの設定などが始まるので、画面の案内に従って作業を進めていってください。

すべての設定が終わったら、これでPS4のHDD交換と初期化は完了です。PS4を真っさらな状態で利用する場合は、ここまでで作業は完了となりますが、以前のデータを復元して使いたい場合は、次の「バックアップからの復元」のステップへ進みます。

最後のPS4のバックアップファイルからの復元作業です。以下の手順でバックアップからの復元を進めていってください。

PS4のバックアップを行ったときと同じように、プレイステーションネットワークのホームから「設定」>「システム」>「バックアップ / 復元」を選択。

バックアップデータの入ったUSBストレージを差し込むと、画面には接続されているストレージが表示されるので、復元データのあるストレージ機器を選択します。

USBストレージ内のバックアップファイルが表示されるので、復元したいデータを選択。

復元の大まかな流れの確認が行われるので「復元する」を押して次へ進んでください。

復元に際しての最終確認。問題なければ「はい」を選択。

PS4本体が再起動して復元作業が自動的に始まります。

あとは復元されるのをひたすら待つだけ。なお、復元が完了するまでは絶対に電源を切ったりしないようにしましょう。

これで復元はすべて完了です。プレイステーションネットワークのホーム画面に、バックアップをした以前の状態のゲームなどが並んでいるのを確認したら、読み込みが早くなったPS4でゲームを楽しんでください。おつかれさまでした!

PS4のゲーム読み込みなどの改善に非常に効果が期待できる内臓HDDをSSDに交換する方法。約1万円の設備投資は必要となりますが、PS4にダウンロードして遊ぶゲームの処理スピードはHDD時代に比べて格段に早くなります。
私の場合、FF14のPS4の読み込みスピードはだいたい約2倍ぐらい早くなった感じ。ネットゲームで遊んでいると、読み込みスピードの遅延はゲーム体験を非常に損ねてしまう要因となってしまいます。もしもPS4のゲームの処理能力が遅いなと感じた時は、内蔵HDDをSSDに交換するのがオススメです♪