Mac でゲーム配信 / 録画するときに仮想オーディオデバイスは必須?【 Soundflower / Blackhole 】
Macを使ってゲーム配信 / 録画をする際に、Blackhole や Soundflower といった仮想オーディオデバイスがよく話題にあがってくるが、そういった仮想オーディオデバイスがゲーム配信 / 録画に必須なのかどうか?疑問に思っている人も多いと思うが、今回はそんなMacの仮想オーディオデバイスの役割、使い方をわかりやすく解説。
仮想オーディオとは一体何なのか、そしてどのような場面で使うのか、そういった基本的な内容を理解することで、自分に合ったMacを使ってのゲーム配信 / 録画の環境を構築することができるので、ぜひ参考にしてほしいと思う。
まず最初に結論から言っておくと、実はMacを使ってOBSなどでゲーム配信 / 録画をする際、Blackhole(ブラックホール)やSoundflower(サウンドフラワー)といった仮想オーディオデバイスは【必須ではない】。
よくネットで調べていると、Macでのゲーム配信の情報としてこのBlackhole(ブラックホール)やSoundflower(サウンドフラワー)といった仮想オーディオデバイスの話題がヒットしてくるので、Macでゲーム配信する際には絶対に必要なんじゃないかと思ってしまうが、本当に最低限必要なのはMacに対応したキャプチャーボードと、自分の声を入れるマイク、そしてOBSなどのゲーム配信アプリケーションさえあればOKなのだ。
では一体、仮想オーディオデバイスとは何なのか、そしてどんな役割を果たすのかという基本的なことを解説していきたいと思う。
Macではシステム音は、普通の状態では内蔵スピーカーやMacに接続されたスピーカー、ヘッドホンには出力可能だが、OBS、Ladiocastなどの動画録音 / 配信アプリケーションに入力することができない。
しかし、Blackhole(ブラックホール)やSoundflower(サウンドフラワー)といった仮想オーディオデバイスをインストールすることで、そのシステム音の出力先をその仮想オーディオデバイスにすることができるようになり、その仮想オーディオデバイスを今度は入力ソースとしてOBSなどのキャプチャー動画録画 / 配信ソフトに取り込むことができるようになる。
Windowsの場合は、この仮想オーディオデバイスが無くてもシステム音を配信アプリに入力することができるのだが、Macにはそれができない。そのため、このBlackhole(ブラックホール)やSoundflower(サウンドフラワー)といった仮想オーディオデバイスを利用することで、システム音源を取り込めるようにするのだ。
それでは、仮想オーディオデバイスが必要な場面を具体的に紹介していきたいと思う。それは、ゲーム配信の際にDiscord(ディスコード)などの音声チャットの音を取り込みながらゲーム配信 / 録画を行うときや、Mac上で動いているゲームを配信したり録画したりするときだ。
例えば、PS5のゲームをDiscord(ディスコード)でチャットしながらMacのOBSで動画配信する場合。このときは、まずはPS5のゲーム映像と音源をキャプチャーボードで取り込み、Discordの音声は仮想オーディオデバイスに出力する。またDiscordで自分の声をそのまま出力してしまうと声がダブってしゃべりにくいので自分の喋り音はオフにし、代わりにMacに自分の声を入力するためのマイクを接続。そして、OBSにはゲームの映像ソース、仮想オーディオデバイスの音声ソース(Discordの音)、自分の声のマイクの音源ソースを取り込み、各音源のバランス調整をすれば、ゲーム配信 / 録画の準備はOKだ。
Macでゲーム配信 / 録画をする際のBlackholeやSoundflowerといった仮想オーディオデバイスの役割は理解できただろうか。Macにおける仮想オーディオデバイスの役割とは、デフォルトのシステム構成では取り込むことができない「Macから出ている音」を取り込むための機能拡張のようなものだ。
ただ、上で説明したようなチャット音も取り込みながらゲーム配信するような複雑なことをする場合は必要となるが、単純にキャプチャーボードで取り込んだゲームと自分の声を配信するような場合は仮想オーディオデバイスは全く必要無いので、正しく仮想オーディオデバイスの役割を理解して、自分に合ったゲーム配信 / 録画環境を手に入れよう!